5:第4話:流楼たち

流楼が目を覚ますと、誰かが、いや、隆星がじっと見つめていた。
ホッとしてすっと移動する隆星。
起き上がる流楼。
「怖いなその動き……」
「そうかい?」
一人の棋士とカイルが、ペコリと一礼する。
「すまなかった、隆星。あの時は申し訳なかった……」
「大丈夫だよ。あれで死ななかったのは奇跡だから。モンスターに襲われるのはあるからね」
流楼はふと思った。
今の大陸はどうなっているのかと。
「今はだいぶ領土が広がって、というか一国しかなくなってるっすね」
「お、恐ろしいな……。えっと、お前らは?」
「俺はカイル」
にっこりと笑う隆星。
流楼が少し怖くなる。
「大丈夫。でも、彼の名前は聞いたこと無いね。君の名前は?」
「失礼、俺の名前はローウェンだ」
二人、思考フリーズ。
「よ、宜しく……」
「……まさかの、迷い込んだ民かな……? ともかく私達は、出撃しないといけないね。行くよ」
ということで城を出た。
その後城は襲撃を受けて滅ぶ。
「……これが、時代の流れだよ」
と、隆星が呟いたのを、ローウェンは聞き逃さなかったが。


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