かく語りき

視点:ローウェン

槍で全てを薙ぎ払っているわけではないが、過去の俺は闇が深い。
まるで、油断すればそれにのまれるように。
だが、今は違う。
前に進んでいくんだ。
ただ、なんだか呪いはないと言われていたが、確かに守りたい意思を出しても龍化しない。
なぜなのかはわからない。
呪いが、解除されたとしては、おかしい。
彼らも言っていたが、異質な力があると言われている。
この力は、一体。
『安心しろ。呪いは解けてる。だが、お前はこの場所にいたほうがいい』
「!? だ、誰だ!? 一体、どこからっ!?」
『あはは、仕方ないだろうな。俺はダークネスローウェン。君の、闇であり一心同体みたいな、そんな感じの人物だ。簡単に言えば君が死亡すれば、俺もそうなり、俺が死亡すれば、君もそうなる立場だ』
ゾッとする。
そんなのが、俺の中に……。
恐怖はあるが、その声の主は言う。『君が気をつければいい』と。
「わかった。だが、どうするんだ?」
『戻りたい意思はあっても、やめたほうがいい。命が保てなくなる恐れもあるからな。すまない』
「命が……保てなくなる……」
絶望だった。
『だが、安心しろ。ルイージたちが、お前に住処を与えている。だからその分働くと良い』
「そうだな」
それでも、ルイージたちは住まわせてくれている。
ありがとう。

~ 終わり ~


お題「小説・物語などのノベル系(ご自由にどうぞ)」