物語2:第6話『夢』

続きへ

グレンツは過去の夢を見ていた。
懐かしいな、と思いながら。
ただ、彼は隠していたことがある。
半分、龍の力を秘めた関係上、その身にある龍のように変形していた事を。
「ああ、そうか……。もう、俺は龍に……」
『なりません。それで龍の力を持ったことになります』
びっくりしたグレンツ。
『私は龍の魂。その武器に宿っています』
「龍の魂……。あの時殺してって言っていた龍か?」
『はい。しかしどうも神様があなたのそばにいておけと言われている事にしたのです。その結果が、あなたの武器に宿る魂になったのです』
「そう、か……」
けど、とグレンツはぽつりとつぶやく。
『疲れた、とでも言うんですか? だめですよ。仲間たちが心配していますし』
「わかっている。でも、全国を回るのは……」
『何も全国とは言っていません。この先にいる、エンダードラゴンと、ゼロツーを倒さねばならないのですから』
「やっぱりか」
『はい。その二体を倒せば必然的に案内があるでしょう。その時までは……』
「わかった」
『さあ、目覚めなさい』
その時に光が差し込み始めた。
『英雄となるのです』
その言葉は聞こえたかどうか、グレンツにはわからなかった。

お題「小説・物語などのノベル系(ご自由にどうぞ)」