物語2:第3話『襲撃』

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襲撃者はニヤリと笑っていた。
「ほぅ。ワシの攻撃を防ぐとは。愚かな」
「そこまでだ!」
「……成程、旅から戻ってきていたのか。グレンツ・グランツ。お主の力は既に知っておる。だが何ゆえ挑む」
「……何を今更。この村を守るためだ。まさかカジオーに操られた国の民を使うとは」
「何を言っておる。ワシがカジオーだ」
「やはり、その身を乗っ取っていたか……」
武器を構えるグレンツ。
“扱い方によっては、肩を破壊する兵器”はある。
だが、グレンツが構えたのは―――。
「俺も、伊達に旅していないのでな」
「面白い! その身を叩きのめしてやろう!」
ゴゥ、と風が吹き付けた。
その時。
異様なる力が、カジオーを襲った。
カジオーが回避したが、それを狙ってファルコンが攻撃を仕掛ける。
カジオーはその攻撃を受け、よろめいたところで、グレンツは持っていた武器を振るう。
「お前は恐れているんだろう? 異界の力を!」
「ち……この森を……!」
「な、何だ……!?」
森が怯えている。
グレンツが気がついた。
あの大木が、燃えている。
「何だ、やってくれるじゃないか」
ドラゴンが、空を舞っていた。
「クソッ! この森から退避しろ!」
カジオーがにやりと笑う。
グレンツたちは生き延びるために逃げるが精一杯だった。
森は散ってしまった。
そう思いながら、グレンツは悔しそうにちらりと振り向いて、逃げるだけだった。

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